こんにちは、ひろっきーです。
日本人独特の美意識として言われているものに「余白の美」というのがあります。
対象となる空間を物で埋めずに、あえて何も置かない。
飾らない余白を設けて、それそのものを美しく見立てようという美意識です。
古来の日本は、もともと室内にあまり物がありませんでした。
庭園でも枯山水などはまさに余白だらけ。書道の文字も余白が意識されています。
一方で西洋は、何かと空間を埋めつくす傾向にあります。
最近はシンプルな住空間の人気もあって、あまり物を置かなくなりましたが、大抵のリビングルームには絵画や本や写真立てやらたくさん配置されています。
それはそれで素敵だなと思うこともあるのですが、余白のある空間はそれだけで何か余韻を感じさせますし、心の開放感があります。
ここ数年は断捨離ブーム。
これは西洋的な思考のもとに大量に買って室内を埋め尽くしてしまった日本人が、本来のあるべき姿に戻ろうとしているムーブメントなのではないかと思います。
でもよくよく考えると、日頃使うものは限られていて、たくさんある必要はないのです。
それよりも余白を意図した方が、シンプルな生き方を選べるかもしれません。
これだけ情報過剰社会になって、物質以外にも不必要な情報がただでさえ頭に溢れています。
余白を室内に設けて脳もシンプルにすることが、日本人の世界に誇れる習慣と思考なのでは?
では、またです。