英語を学習し始めると、日常生活の中に “意図的に記憶すること” を取り入れることになります。
日中に覚えた記憶内容が整理されて定着するのは睡眠中なので、英語学習と睡眠はとても関係性が深いのです。
学習のために睡眠時間を削ったりするのはやらない方がいいです。
睡眠には脳が深く眠る「ノンレム睡眠」と、身体は眠っていても脳は活発に動いている「レム睡眠」の2つの状態があります。睡眠中はこの状態が交互に入れ替わります。周期は約90分で、最初はノンレム睡眠から始まります。
記憶の定着は「レム睡眠」の時に脳内で処理されます。この時、短期記憶に保存されていた一時記憶を長期的な記憶に変換してくれますので、学んだ英語を知っている状態から使える状態にしてくれる大切な時間なのです。
よって、英語学習をスタートする時は、日頃からよく眠れているかをチェックするよい機会にもなるわけです。
では、どうしたらよく眠れるのか?
ネットで調べれば色々出てくるので、一般的な快眠のための情報はここでは省きますが、今まで僕がインテリア販売をしてきた過程で、睡眠について多く学ぶ機会があったので、そこで知り得た内容を今回は書きたいと思います。
良い睡眠を取るためのインテリア的視点では、ざっと下記内容を確認するといいです。
1.寝室のカーテンは落ち着いた色になっているか?
2.布団やマットレスは自分にとって今、快適なものか?
3.枕は自分の頭に今、フィットしているか?
4.シーツやカバーなどの寝装品は今、快適なものか?
1)寝室のカーテンは落ち着いた色になっているか?
寝室は人間がよく眠るための空間というのが基本設計なので、それにブレることなくインテリアをセットする事が大切です。
カーテンは派手な色は避けて、ブルー系の落ち着いた色合いにすると眠りやすいと言われています。寒冷色は気持ちを落ち着かせて温度を下げるという効果があるからです。よく眠るためには体温は平熱より低い方がいいのです。
冷え性などで悩まれている場合は暖色系にしてもいいですが、その場合でも落ち着いたアースカラーをベースとした色にするといいです。
2)布団やマットレスは自分にとって今、快適なものか?
マットレス及び掛け布団は、気づいたら平気で10年以上使っている場合があります。購入当初の機能は時間と共にどんどん劣化していくので、いつ買ったかを思い出して、今の環境を最前にするために必要なら買い直した方がいいです。
これはそのまま自分への投資となるのですが、健康のことを考えたら一番リターンが大きいものとなるのではないでしょうか。
マットレスは直接寝てみること。フカフカしたものは腰に悪いという話が昔はありましたが、むしろ固い方が腰の沈み込みがしにくく、骨に負荷がかかり、背中やお尻の血流低下も招く場合があります。実際に寝て触れてみて気持ちがいいものを選べば大丈夫です。
ベッドに仰向けになった時、背骨が自然とまっすぐになる状態で身体をサポートしてくれるマットレスが理想です。ウォーターベッドやポケットコイルマットレスなど機能的なマットレスがありますが、ベーシックなマットレスに多層構造の詰め物が入っているものもあります。長期間毎日使うものなので、いずれにせよ自分にとって最高のものを選んでください。
掛け布団は羽毛布団がいいです。綿布団は重くなり、熱くなりすぎる傾向があります。水鳥の羽は吸湿発散性に優れているので、睡眠中の身体周りの湿度と温度を快適に保ってくれます。
95%以上がダウンになっていて、布団自体に柄などがプリントされていないものがいいです。フェザーが多いとガサガサ音がうるさく、毛羽の骨とともに中身が布団から出やすいのです。中身が茶色の羽だと見栄えが悪いから柄をプリントする訳ですが、真っ白い水鳥だとその必要がありません。
使用する時は結局カバーを着けるので、側生地に直接柄など施す必要は本来全くないのです。こちらもできる限り最高の品質を選んでおいて損はありません。
3)枕は自分の頭に今、フィットしているか?
枕も油断すると数年同じものを使っている場合があります。中身の素材にもよりますが、プラスチック系の素材の場合でもおよそ2年と言われていますので、天然素材の場合はもっと早いと考えていいと思います。
衛生的には時折、風通しのいいところで乾かすとよい状態を保てますが、長期間使っていると頭を支える中身の素材自体が平たくなり、枕の高さそのものが低くなり、首への負担がかかりやすくなります。
人それぞれ首のカーブや素材の好みは変わりますので、オーダー枕がオススメです。実際に計測してもらって自分の頭の高さに合ったものを作ってもらうといいです。頭周りはなるべく涼しくした方がいいので、低反発ではなく、通気性のいい素材を選んだ方がベターです。
4)シーツやカバーなどの寝装品は今、快適なものか?
睡眠中に人の皮膚に直接触れる寝装品は、人体に影響を与えます。自分が気持ちいいと感じるものを選ぶのは言うまでもありません。
色は1)で説明したカーテンと同じように考えればよく、寒色系がオススメです。寝装品の素材は綿、シルク、麻(リネン)などがありますが、シルクは体内の毒を排出すると言われており、麻は綿に比べて吸湿発散性が数倍にもなります。欧米の名門ホテルはほぼ麻(リネン)です。
スレッドカウントもこだわりたいところです。スレッドカウントとは、1インチ(2.54cm)四方の布の中に、どれだけの数の糸が使われているかを示すものです。高級ホテルで標準的に使われるシーツは、およそ350〜400。中には600というところもあります。数値が高ければ高いほどなめらかになります。
シルクは可能なら日本製。麻(リネン)はフランス、ベルギー、リトアニアなどありますが、最高級とされているのはアイルランドの麻(リネン)です。一般的にアイリッシュリネンと呼ばれています。
いずれの素材にしても、産地にまでこだわるといいと思います。最終的には実際に触って気持ちのいい素材を選びましょう。個人的にオススメは麻(リネン)です。冬でも意外と暖かく、夏は乾きやすいから快適です。
以上、快眠のためのインテリアアドバイスです。
全ては無理でも、変えられるところは変えてみると本当によく眠れるようになります。特に寝装品のリニューアルはぜひすぐにやってみることをオススメします。
その晩は気持ちもリフレッシュして心も落ち着き、眠りに落ちやすくなります。
そしてスッキリ目覚めたら、英語学習を始めてみてください。
今までよりも頭に入りやすくなっているのを実感できると思います。
ちなみによい睡眠を取ると、性格も変わります。