普段、教える仕事、教えさせていただいている仕事をしていて思うのは、どうしても学ぶのが上手い人と下手な人がいるという事です。
「そもそも教え方はどうなんだ?」という点については、今回は捨て置いて(笑)。
実はこれも受講生自身がコントロールできるという事実があるのですが、今回は、人から効率よく学ぶ方法について書きたいと思います。
1)素直にやる。
これまでどんな経験や知識を蓄えていたとしても、先生から言われたことは素直に受け入れる。受け入れ上手な人は学習も早く、メキメキと能力も伸ばしていきます。自らお金を出して成長するきっかけを掴んだのだから、素直に聞き入れたほうが全体的に効率的です。ここで「我(ガ)」を出してしまうと、時間がかかります。
2)言い訳しない。
急な会食が入ってしまって。出張が続いていて。体調を崩してしまって。
特に日頃多忙にしている方ほど多くのことを決断しなければなりません。その際に学習自体の優先順位が低くなる傾向がありますが、そのままだと学習は進みません。学習はいわば自分次第の長期投資です。何もしなければ大きくはならないのです。何か予定が入ってしまっても次回レッスンまでには間に合わせるとか、2週間以内には辻褄を合わせるとか自ら意識して学習を進めた方が能力は向上します。
3)復習する。
先生に教わる時間は知識を得たり、確認したりする時間ということを知っておくといいです。自ら学習することで能力は伸びるので復習予習は必要。中でも復習する、反復するというのが極めて大切です。言語習得の場合は、反復することで知っている文章が使える文章になる。要するに現場で言えるようになります。何度も復習することを心がけるといいです。一度やったテキストがあれば、それを何度もやるのが一番の能力向上の近道です。
4)現状報告する。
先生に今、どこまで進んでいるかをこまめに報告するといいです。自分自身で学習進捗を確認するという意味と、教える相手に現状を知らせることで、自分の学習に必要な次の情報を得やすいというメリットがあります。生徒をたくさん抱えている先生の場合は、このような報告があると優先順位が上がります。先生も人間ですので、このような報告があるとその人のことを可愛く思えるのです。
5)質問する。
分からないことはなんでもいいから気軽に質問する関係を、初期の段階で先生と作っておくのがいいです。大人になると分からないことを相手に知られるのが恥ずかしいものですが、学習中はたくさん失敗をして恥をかいてもいい時期なのです。当然、質問すると理解が進み能力向上も早くなります。また、質問することで先生の役にも立つのです。周りに価値を及ぼすという視点でも、質問することは大切です。学習が終わった時に、気になったことを質問する癖をつけるといいです。
6)紹介する。
自分が受けた学習内容が良かったら、周りの人に話してみてください。自分がした経験と同じようなことを味わいたい人に紹介するといいです。知識は相手に話すことで初めて脳に入ります。自分自身の知識の整理にも役立ちますし、営業の練習にもなります。価値ある学習は世の中に循環させるといいので、試してみてください。先生からも喜ばれますが、相手からは尚更喜ばれます。いい学習方法を探している人はたくさんいます。自己成長をしたいと願う人はたくさんいるのです。そういう人達のお手伝いを紹介することで実施してみてください。そのこと自体、価値ある行動ということが分かります。そして自分も引き続き頑張ろうという気持ちになるので、モチベーション向上にもなります。
以上が人から学ぶ時のポイントです。
こだわりを捨てて素直にやるのが一番効率よくて大切です。