日本には言霊という概念があって、声に出した言葉が何かしら現実に対して影響を与えると言われています。
僕は以前に雑誌を発行していたこともあって、それ以来、言葉については割と気を使うようになりました。
じゃあどれぐらい言葉は現実世界に影響があるの?
と言われると困ってしまうのですが、やはり前向きな言葉や建設的な日本語は、自分の気持ちや行動に確実に影響を与えると思うのです。
言葉はこうして書くこともあれば、話すこともあります。
話し言葉は特に強烈に人に影響を与えると日々感じています。
先日、気持ちよくカフェで寛いでいると、50歳ぐらいのご夫人方が3名、オープンテーブルの僕の前に座りました。
話している内容はよく分かりませんでしたが、「サイアクだなそれ!」「バカじゃないの?」などといった否定的かつキタナい言葉がしだいに聞こえてきました。
人間誰しも聖人君主になるわけでもないので、時にはネガティブな言葉を言いたくなる時もあるでしょう。
でも、キタナい言葉遣いは、ちょっとした気配りができれば直ります。
若い人でも最近は発しないようなキタナい言葉を、そういう大人達が話している。まじめに日本の行く末を案じてしまいました。
何がそうなってキタナい言葉遣いにそのご夫人達がなってしまったのか分かりませんが、基本的には教育だと思いました。
人に教えさせていただくことを仕事としているせいか、教育というものを考えることが最近多いです。
よりよい教育が日本で実施されて世界にも広まることを考えています。まだ研究中ですが、日本には世界に誇る素晴らしい教育の概念と手法があります。いつかそういうものを広めていきたいなと。
「そういう決意をこのご婦人方は僕に気づかせてくれたのだ。」
そう考えると、なんだか目の前の3人が急に愛おしいと思ってくるから不思議です。
あ、でもすぐに席を移動しましたけど(笑)。